(4号特例廃止問題)新法関連講習各地で開催 国交省周知徹底へ必死
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「冬柴不況」はもう起こさないと明言 |
改定建基法不況続く
建築基準法改定による混乱から、07年度の着工戸数は103万戸台19%もの減少となった。マンションは深刻で34%のも減少となった。「建基法不況」「官製不況」と言われるとおり、不況の影響は建設産業をこえ他産業にも波及し、GDPを約1%下落させたといわれている。5月になって分譲マンションがようやく上向いてきたものの、住宅着工戸数は11ヶ月連続の前年同月比割れとなっている。着工戸数が回復するのは9月以降と見られ、仲間の仕事不足は、相変わらず深刻だ。
4号特例廃止時期いまだ不透明
国交省が次に行おうとしているのが、「瑕疵担保履行法」と「4号建築物の特例廃止」だ。来年10月に義務化される「瑕疵担保履行法」に向け、4保険法人が決まった。名目は消費者保護だが、負担増により、小零細業者の選別淘汰がはかられることになる。
4号建築物の特例廃止は、当初今年12月から開始される予定だった。しかし、体制不備のまま強行した改定建築基準法の大混乱は、建設業界ばかりか財界からも避難が上がり、「二の舞はできない」と特例廃止の施行は先送りとなっている。今だ、開始時期は明示されていない。「特例廃止」されれば、再び工務店業界に大混乱が予想される。そのため、国交省は工務店への周知徹底を兼ねる講習会を全国各地で開始する。講習を通じスムーズに「4号特例廃止」へ進めることが狙いだ。
学習会へ参加し新法への準備を
組合でも、各地域で「瑕疵担保学習会」などを開催する予定だ。国交省の「新法に対応できない層は排除する」という方針は変っていない。新法に対応するには工務店自らが学ぶことが必要だ。
国交省の主導で企画されている埼玉県内の講習(一部) |
講習内容 |
開 催 日 |
場 所 |
問い合わせ先 |
住宅瑕疵担保履行法の制定、経緯、制度の概要、保険に必要な手続き等を講習 |
9月1日(月) |
熊谷市立勤労会館 |
埼玉県住まいづくり協議会
TEL048‐830-0033 |
9月9日(火) |
春日部市民文化会館 |
9月29日(月) |
大宮ソニックシティ4F |
10月17日(金) |
川越市民会館 |
木造住宅の耐震補強の考え方、耐震診断から耐震補強の流れ及び耐震補強の方法について講習 |
9月4日(木) |
大宮ソニックシティ4F |
(財)埼玉県建築住宅安全協会
TEL 048-865-0391 |
10月14日(火) |
建築基準法の構造関係規程の概略的解説、壁量計算、耐力壁のバランス(4分割法)、接合部設計(N値計算)等の講習、壁量計算等の簡易な計算の演習 |
9月11日(木) |
総合資格学院さいたま校 |
10月7日(火) |
総合資格学院さいたま校 |
※上記日程の住宅瑕疵担保履行法講習日程につきましては、ほぼ決まりとは思われますが、全て未だ最終決定ではございませんので、その旨、ご了解ください。 |
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