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測量機器を使い、慎重に観測。観測結果に基づき検討・計算します。 |
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〜測量とは〜 |
『測量』とは、互いに異なる点の相互関係及び位置を求めるものです。
さらにこれら各点の位置関係やその他の資料を基礎として地図等を作成したり、土地の面積や距離等を求めるもの、天文観測により地球上の観測点の天文学的な緯度・経度を求めるもの、地磁気・重力等を対象とした地球の物理的な測定、河川の流速・流量等の測定、設計図上の点を地上に設定すること等も測量の範囲に含めると考えられています。
このように、『測量』と、言っても多種多様な種類がありますが、私たちが身近に接するものは、土地の面積や距離等を求めるものです。
現在では、光波測距儀や電波測距儀等を使用し、昔と比べ精度の高い測量ができるようになっています。
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〜四方山話〜 |
誰もが知っている『測量』という言葉ですが、現在伝えられているところでは、中国の「測天量地」という言葉が起源と考えられています。
「測天量地」とは中国にあった熟語で「測天」は天文観測、「量地」は土地測量にあたりますが、量地にも経緯度を測るのに天文観測の技術を用いました。このことか ら『測量』という、言葉が生まれたようです。
日本で初めて『測量』という字句が書物に出てくるのは、江戸時代の1717年(享保2)に刊行された儒学者 細井広澤の著「秘伝地域図法大全集」であると記述されています。
なお、古代から古墳築造に伴う測量術や中国から伝わった測量技術により測量は行われており、例をあげれば大宝律令による条里制の施行(班田収授法の本格的成立)による地籍測量などで役立ったと言われます。
江戸時代に入ると、伊能忠敬がほぼ全国の測量を成し終え、日本の地図史上、最高の成果とうたわれる科学的実測図「大日本沿海輿地全図」を作成しました。
また、海外では紀元前から行われてきた測量ですが、2005年にユネスコの世界遺産に「シュトルーヴェ(ストルーヴェ)の測地弧」が登録されました。 |
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