薪ストーブの似合う山荘物件
工務店 勇組
空き家物件を買い取り既存宅地での「建て替え物件」です。古い建物は建基法以前から建っている「農家住宅」と増築別棟の「無申請物件」の二棟があり、「農家物件」の方が条件無しで建て替えが可能な案件でした。ただし、対象の建て替えをするには「無申請」の増築家を解体撤去更地にしなくてはなりません。「無申請の建物」は10年ほど前にリフォームされており、窓サッシなどはほぼ新古品に近い状態で、そのまま壊して産業廃棄物にしてしまうのはもったいない事から全て再利用することにしました。さらにリフォーム時の金属サイディング材や断熱材、交換した躯体構造の梁など使えるものは全て再利用する事にしました。また、「農家住宅」の方も立派な3間長のケヤキの梁などの古材も再利用することにしたのです。 この物件は山に囲まれた自然豊かな場所にあり敷地の多くが山林で、新住宅工事の他に接道確保や樹木伐採など土木工事も発生となりました。
場所 | 嵐山町 |
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工事概要 | 古家解体・古材資材再利用・接道&伐採などの土木工事・倒木材利用・薪ストーブetc・・・・ |
規模 | 延べ床坪28坪(2階建て) |
金額 | 2,800万+α |
工事期間 | 3年 |
補足事項 | 施主さんと土地購入から行動を共にする。山間いの物件なので崖条例にかかる恐れなどがあるために平地より「測量」に気を使う。山林は一般の人でも購入が可能ですが伐採には町の許可が必要。裏山に孟宗竹が生えており毎年300本以上の筍が採取可能。外壁や屋根垂木など木材現しなので、接道の総延長が50mほどあると建物を防火仕様に仕上げなくてはならず、幅員を4m以上に拡張して開発行為と申請を通す。裏の崖は傾斜30度以下だったので条例をクリヤしたが前面の崖は急だったため、建物を崖高さ×2倍の距離を保ってクリヤしました。その他に古材古資材保管のために仮設の小屋を建てて倉庫代わりに工事を進めました。また、地域的に遺跡が出土する事から条例で「試掘調査」を実施。通常「建て替え申請」なるものは既存の1.4倍の新築と定められているが、元々の対象家屋が狭小だったため「時代背景を考慮し」という事で2倍を超える面積を許可される。 |